「障害者です」と言ったらクビ──どこぞの取締役が壊す職場の空気

1. 静かに破壊される日常

「障害者手帳を持ってます」

ただそれだけの一言で、職場の空気が凍った。 翌日、机の上に置かれていたのは退職勧告書。 誰の説明も、話し合いもなかった。ただ一枚の紙切れと、上司の冷たい視線だけがあった。

「もう、お前は無理やから」

──そう言ったのは、どこぞの取締役だった。

2. “美人だけ集めて支配”する構造

その取締役は、美人の営業職だけを集めて自分の手の内に置きたがった。 彼女たちがどこで昼飯を食べているのか、誰と何を話しているのか。 そのすべてを「報告させる」文化を作り出し、逆らった者には無言で“紙”を置いた。

それはもう、マネジメントではない。選別だ。

3. 「障害者」は“異物”と見なされる

見た目で評価できない。 従わせづらい。 配慮や合理的対応が必要だ。

──そう思った瞬間、彼にとって「障害者」は“使いにくい異物”へと変わる。

ただでさえ、「空気読め」という圧が支配する日本の職場。 そこに障害者が自己開示すればどうなるか。 「めんどくさい」「厄介だ」「仕事にならない」 ……そういう“目”が一斉に刺さってくる。

4. 法的には完全にアウト──でも誰も止めない

障害者差別解消法、合理的配慮義務、不当解雇。 ──全部、明確に違法行為だ。

でも誰も止めない。 会社も、部長も、同僚も、何も言わない。 なぜなら「その人に逆らったら自分もやられる」とみんな知っているからだ。

どこぞの取締役は、そういう空気を支配するのがうまい。 誰も逆らえないように、組織の中で“黙ることが正解”になるように仕向ける。

5. 黙らないために──記録し、書く

障害を理由に職を失った人は、語ることすら難しい。 自分のせいにして、声を飲み込んで、次の職場で“黙って働く”。

でもそれでは何も変わらない。

だから、書く。 事実として残す。 “あったこと”を社会に提示する。

この文章が、今まさに誰かに「障害者なら無理」と言おうとしている人間の手を止めるかもしれない。

そう信じて書いている。

6. 結び:選別する側に、黙って従うな

「障害者です」と言っただけで、退職を迫られる。

それは“個人の問題”ではない。 企業に染み付いた「異物を排除する空気」、 そしてその空気を作り出す“どこぞの取締役”のような人間たちがもたらす社会構造の問題だ。

君が悪いんじゃない。 君を切り捨てたその空気と人間が、壊れてるだけや。

黙らなくていい。 怒っていい。 そして、書いてええんや。

この言葉が、誰かの背中を押すことを祈って。

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