脱法ハラスメント──法律スレスレの嫌がらせを、なぜ放置してはいけないのか

冒頭(つかみ)

「それ、違法じゃないからセーフでしょ?」
いいえ、人としては完全にアウトです。

最近、法律や社内規定の抜け穴を突くような嫌がらせが増えています。
直接的には違法にならない──しかし確実に人を追い詰める行為。
私はこれを**「脱法ハラスメント」**と呼びたい。


脱法ハラスメントとは

法律・就業規則には触れないよう巧妙に仕組まれた嫌がらせ。
証拠を残さず、指摘されても「たまたま」「偶然」と言い逃れできるのが特徴です。

例えるなら、赤信号ではないが限りなく危ない運転
交通ルールには違反していなくても、人を傷つけることはできる──そんな卑怯さがあります。


典型的な事例

  • 定時退社の小言:「もう帰るの?」と毎回言う

  • 有給妨害:直接は拒否せず、承認手続きをわざと遅らせる

  • 情報遮断:研修や昇進試験の案内を“偶然”伝えない

  • 陰口SNS監視:法的には問題ない範囲での私生活ネタ収集

  • 業務の過剰な丸投げ:指示だけで支援も評価もしない


なぜ発覚しにくいのか

  1. 証拠が残らない
    会話や態度レベルの行為は録音しなければ立証困難。

  2. 違法ではない
    労基署や警察は動きにくく、相談しても「指導止まり」になりがち。

  3. 心理的萎縮
    「被害を訴えると逆に目を付けられる」恐怖から沈黙してしまう。


被害に遭ったら

  • 証拠確保:メモ・録音・メール保存

  • 第三者相談:労働局、労働組合、外部NPOなど

  • 社内窓口を活用:ダメ元でも記録を残すことが重要

  • 健康優先:限界を超える前に休職・転職も選択肢


組織への提言

  • 規定に「グレー行為の禁止」を明文化する

  • ハラスメント研修に「脱法型」も含める

  • 匿名相談のルートを確保し、報復防止策を徹底


まとめ

脱法ハラスメントは、放置すると組織ごと腐ります。
違法性の有無ではなく、人としてどうかを基準に動けるかが試されています。

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