カレーのようでカレーでないフィリピン料理「カレカレ」

Kare-kare[1]フィリピンで働いていたころの話。

ある日、オフィスの近所で飯屋を営んでいたジョージが「面白いモン食わしてる」と機嫌良く言うので、話に乗った。

ジョージ「こいつはな、仕込みが違うんだぜw」

ジョージ「魚粉かけて食べてみな」

「カレカレ」。

一見カレーライスのようなフィリピン料理だが、作り方も味も全く別物。
しかし、ジョージが自信満々に作るカレカレは、一線を画していた。

味が消えるのである。
かかっているゴハンの味さえも。

十円玉「ジョージ、これ・・・。」

ジョージ「な、うめえだろwww」

どうしよう・・・、返答に困る味ならまだしも
味が消えるんだもん!コメントのしようがねえ・・・。

この話をスタッフにしても、「お前の味覚が麻痺しているだけだ」「普段吉牛ばっか食ってるからだよw」と誰も相手にしてくれない。

家に帰り、自分なりにカレカレを作ってみても、それなりに食べられるカレカレしか出来上がらない。
ジョージのカレカレのように、味の消えるマジックの再現はできなかった。

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