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タグ: 高速化

余ったメモリサイズでRAMDISK作る→Temp領域に代用→Windows超高速化

お兄さん、ストレージはNVMe?SSD?ページングファイルは切ってるの?
じゃあメモリは?32GBから上の容量。もしかしたら有効活用できるかもしれないね。
例えば、君のPCにメモリが64GB搭載されていて
全部使うことがないから、余っている16GB分を用いてRAMDISK(物理メモリでドライブ作る)をつくり
そこにWindowsのTempフォルダに割り当ててしまおうって魂胆です。
これで何ができるか。動作が鬼テキパキになりますYO(☆д☆)クワッ!!

①用意するもの:

・ImDick toolkitをインストールしておく

②現在のページングファイルをOFFにする
・コントロールパネルもしくはCドライブの右クリックで「システムの詳細設定」に飛ぶ
・全ドライブ、ページングファイルなしにする
・設定ボタン→適用ボタン

③RAMDISKをつくるぞ
・スタートメニューから「RamDisk Configration」を探し起動
・Basicタブ:512MB~16GBの間(4GBあれば十分すぎるかも)でRドライブを作成。
※ブラウザの動画読み込み高速化やTemp領域を使うようなメディア編集作業には。多めに盛ってみようね。
Windowsのスタートアップ時に上記ドライブを作る設定をON、TEMPフォルダを作る設定にもON
・Dataタブ:バックアップ設定である。斎場の設定パスに「C:\ramdisk」、他同期設定をすべてチェック。
Synchronizeボタンを押して警告読んでClose→OKで保存。
・再起動

④Windowsのキャッシュディレクトリを移動
・エクスプローラかコントロールパネルから「システムのプロパティ」に入り、環境変数画面に入る。
項目中の「TEMP」と「TMP」のPathを「R:\Temp」に書き換える。

するとね、テキパキ動くようになるぞ。Windows^^

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LinuxでHDDの高速化を行うTips

LinuxにおいてHDDはまだまだ健在であるッ
ウチはパーテョションを分割し「/home」ディレクトリをまんまHDDに振り分けています。
これにより、メインストレージであるSSDたるアクセス速度の恩恵を受けながら
大容量ストレージの特色を活かせるわけでございますΣd(ゝω・)

でも、そのHDDが重たかったら・・・あまり意味ないよね(´・ω・`)
ってなわけで、我が家でのHDDのチューニング方法をご紹介したいと思います・・・!

# モードチェック
sudo hdparm /dev/sd*

> /dev/sd*:
> multcount     =  16 (on)
> IO_support    =  0 (default 16-bit) #16bit
> unmaskirq     =  0 (off)             #割り込み非対応
> using_dma     =  0 (off)              #DMAモード無効(PIOモード)
> readonly      =  0 (off)
> readahead     =  256 (on)
> geometry      = 486401/255/63, sectors = 7814037168, start = 0
/usr/sbin/hdparm -a(256/512/1024/2048) -u1 -c3 -d1 /dev/sd*

# 詳しくはヘルプを見てほしいのですが、軽くオプションの説明
> -a(int): readheadの値変更。上記サンプルからベストな値を見つけてNE❤
> -c3: I/Oビットを16bitから32bitへ引き上げる。これは効果あるぞ!
> -d1: PIOモードからDMAモードへ切り替える。これも効果覿面。
# SATA3.0のHDDなら、このぐらい速度が出るようになります。
/usr/sbin/hdparm -Tt /dev/sd*

> /dev/sd*:
> Timing cached reads:   16846 MB in  1.99 seconds = 8465.43 MB/sec
> Timing buffered disk reads: 536 MB in  3.01 seconds = 178.04 MB/sec

他にもmultcountの値を引き上げたりいろいろなことが出来ます。
ただしコンフィグが適切でないとストレージがダメな子になってしまうので、自己責任でね・・・!

コンフィグが決まったら、システム起動時にHDDの設定を再セットすべくスタートアップスクリプトに書き込んでおきましょう。

sudo cat /usr/sbin/hdparm -a(256/512/1024/2048) -u1 -c3 -d1 /dev/sd* > /etc/rc0.d/K01hdparm
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Linuxのtmpディレクトリを物理メモリ下に移したときのお話

なんてことはない、下記の通りディスク領域のコンフィグを弄って再起動するだけさ。

# sudo vim /etc/fstab
# tmpfs
tmpfs	/tmp		tmpfs	defaults,size=2048m	0	0
/tmp	/var/tmp	tmpfs	defaults		0	0
tmpfs	/dev/shm	tmpfs	defaults,size=1024m	0	0

気持ち悪いぐらい速くなったぞ。それもキーボードの入力変換が追いつかんぐらいに。

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Ubuntu高速化のススメ

ガチでUbuntu(18.04LTS以降)の高速化を行いたいなら、メモリは最低でも8GB積んでおきましょう。その上でUbuntuの真価をお見せする事を約束する。

・パッケージ更新の高速化(GUIでアップデートDL元を住んでいる国にしておくこと)

sudo add-apt-repository ppa:apt-fast/stable
sudo apt-get update
sudo apt-get install apt-fast

・preload導入

sudo apt install preload
sudo systemctl enable preload
sudo systemctl start preload

・SSDのTRIMを定期的に行う

sudo systemctl enable fstrim.timer
sudo systemctl start fstrim
#sudo vim /etc/udev/rules.d/60-scheduler.rules
ACTION=="add|change", KERNEL=="sd[a-z]",ATTR{queue/rotational}=="0",ATTR{queue/scheduler}="deadline"
ACTION=="add|change", KERNEL=="sd[a-z]",ATTR{queue/rotational}=="1",ATTR{queue/scheduler}="bfq-sq
"

・ブート高速化

#ブートコンフィグを以下のように変更。
#↓この結果から「hept」が返ってきたら
$ cat /sys/devices/system/clocksource/clocksource0/available_clocksource
#↓/etc/dedault/grubに以下コンフィグを編集
GRUB_DEFAULT=0
GRUB_TIMEOUT=2
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"
GRUB_CMDLINE_LINUX="clocksource=hpet"

# sudo update-grub2

・sysctlを弄る

Linuxのネットワーク高速化

sudo apt install tuned
sudo tuned-adm profile balanced

# /etc/sysctl.conf末尾に以下キャッシュ設定を追加
# sudo vim /etc/sysctl.conf
vm.swappiness=20
vm.vfs_cache_pressure=50

# Swapを活かしたいなら
# sudo cp -v /usr/share/systemd/tmp.mount /etc/systemd/system
# sudo systemctl enable tmp.mount
# vim /etc/systemd/system/tmp.mount
Options=mode=1777,strictatime,nosuid,nodev,size=2G

# 一旦再起動
sudo reboot

・おまけ:/tmpディレクトリを物理メモリに格納

Linuxのtmpディレクトリを物理メモリ下に移したときのお話

・セッションマネージャ:Slick Greeter
↑安全上好ましくないが、自動ログイン出来るようにしておくとラクだねb
・デスクトップマネージャ:KDE or Xfce or LXDE or MATE or Cinnamon or gnome-fallback

※LXDEの場合、セッションマネージャはOpenboxになるのでご注意

・「prelink」にて、インストールアプリのリンク先読みをしておくといいかも

・LibreOffice→ツール→オプション→詳細設定→Javaの使用をOFFに

・スタートアップアプリ:最低限必要なアプリに絞った上で、主にSkype・Slack・LINE(Wineエミュレート)の軽量高速化。
表示を極力軽くする努力と、可能であればGPUレンダリングをONに。

・キーボード:この際ピッチ上げてサクサクにしちゃおっか^^

gsettings set org.gnome.desktop.peripherals.keyboard repeat-interval 30
gsettings set org.gnome.desktop.peripherals.keyboard delay 250

これで電源押して直ぐババッとデスクトップが表示されるようになり
更に。メモリを5GB消費していたところが、2GBまで削減されましたとさ。

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Androidスマホ・タブレット高速化のススメ

Androidのスマホをカンタンに高速化する方法。それは端末の開発者向けオプションを有効にし、専用設定を切り替えるだけ!

Androidバージョンが6.0以上であることと
バッテリ消費が少しだけ早くなるのが大丈夫なら、
どのAndroid端末でも適用できます。

  1. 端末の開発者向けオプションを有効にする

    • 設定→システム→端末情報を数回タップし、端末を開発者モードにする
    • 「これでデベロッパーになりました!」と表示されたら成功
  2. アニメーション設定

    • 設定→開発者向けオプションに移動し、下記の通り設定を変更する。
    • ウィンドウアニメスケール:OFF または 0.5x
    • トランジションアニメスケール:OFF または 0.5x
    • Animetor再生時間スケール: OFF または 0.5x
  3. ハードウェアアクセラレーテッドレンダリング

    • GPUレンダリングを使用:ON
    • 4x MSAAを使用:OFF
    • HWオーバーレイを無効:ON
      ※↑再起動後OFFになるので、要再設定
  4. それでも重たい場合、アプリのキャッシュを削除して再起動してみましょう。

    • Chrome・フォト・マップ・Twitter・Facebook・LINE辺りがキャッシュを食べまくってそうですね。そこで。
    • 設定→アプリ→指定のアプリ
    • ストレージ→キャッシュを削除
    • 端末を再起動

以上、Android端末の動作が速くなるTipsでした。
型落ちしたスマホやタブレット。もしかしたらまだまだいけるかも?

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NetBeansの高速化

NetBeansやEclipse派生のIDEが重たいのは、メモリ使用量を制限しているから。
そこでそのメモリ使用量を増やして動作を高速化するTipsをご紹介(Ver.12.0以降推奨)。

1.NetBeansのインストールパス(Windowsの場合、”C:\Program Files\NetBeans x.x”)に行く

2.上記パスのetcディレクトリ中にある「netbeans.conf」を開く。

3.下記コンフィグ項目内を以下のように書き換える

netbeans_default_options="-J-client..."
↑追加
-J-Xss12m
-J-Xms256m
-J-XX:PermSize=128m
-J-XX:MaxPermSize=512m

4.上記コンフィグの説明:
・-J-Xss12m:NetBeansの起動時に必要な最小メモリ量を12MBに設定
・-J-Xms256m:NetBeansの起動時に必要な最大メモリ量を256MBに設定
・-J-XX:PermSize=128m:NetBeansの起動中の標準メモリ量を128MBに設定
・-J-XX:MaxPermSize=512m:NetBeansの起動中の最大メモリ量を512MBに設定、余裕があれば2048MBあたりまでに広げておくと快適。

5.NetBeansを再起動

6.使用しないプラグインの無効化
ツール→プラグイン→インストール済→無効化するプラグインにチェックを入れ「非アクティブ化」で無効化できます(要再起動)。

これで動作がサクサクになるはず。
あとはファイル転送の並列化等が出来れば尚良いのですが。

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Firefox高速化のススメ

Firefox Quantumになってから大分ブラウジングが高速化されましたが、まだ昔からのブラウジング速度の高速化方法が有効です。そのまとめ。
下記を”user.js”としてコピペし、Firefoxのユーザプロファイル直下に設置。

# キャッシュ設定
browser.cache.memory.enable:true
browser.cache.disk.enable:false

# HTTP設定
network.http.pipelining:true
network.http.pipelining.ssl:true
network.http.proxy.pipelining:true
network.prefetch-next:false

# メモリ設定
config.trim_on_minimize:true
browser.sessionhistory.max_total_viewers:8
browser.cache.memory.capacity:233016

#タブが非アクティブのときは更新しない
browser.cache.check_doc_frequency:0

# 余計なアニメーション処理を無効にする
browser.tabs.animate:false
browser.panorama.animate_zoom:false

# URL偽装対策
network.IDN_show_punycode:true

# 最後のタブを閉じてもウィンドウを閉じない(お好み)
browser.tabs.closeWindowWithLastTab:false

# 検索結果を新しいタブで表示する(お好み)
browser.search.openintab:true

3.トラッキング追跡無効化
※SNSのボタンや外部コメントツール、埋め込みコンテンツの一部が動作しなくなるため注意
メニューバー→ツール→オプション→プライバシーとセキュリティ→トラッキング保護→トラッキング保護を使用して既知の追跡者をブロックする→常に

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【2017年まとめ】モダンブラウザ高速化のススメ

Firefox QuantumとGoogleChrome63をほぼ標準の仕様に戻し、チューニングした結果をここに綴ります。

アドオンは極最小限に減らせ。CPU・メモリ節約アドオン(外部アプリ)なんかもう要らない。

今のブラウザには自動速度調整機能がついているから、もうabout:configを弄らなくてもいいぞ。
もう余計なことをせずとも普通に速いから、普通に使いなさい。
それでも心配ならSpeedyFoxで一発最適化しなさい。

広告ブロッカーを使いたいなら、uBlock Originひとつだけあればいいから。

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WordPressを高速化する方法

WordPressをシンプル且つ効率的に高速化する方法がありますよ!

手始めに、オブジェクトキャッシュ系(サーバ側で実装済みなら尚不要)以外のページ高速化プラグインを全て削除してください。
HTTPS系プラグインも不要です。(.htaccessで頑張れ)

最適化プラグインをたくさん入れるのは大間違い。

では順を追って作業を進めていきましょうΣd(ゝω・)

1.GZip圧縮を活用

以下を.htaccessのRewriteルールの上あたりに記述。

# phpのzlibロード圧縮を有効にする
php_flag zlib.output_compression on

# Proxyサーバがファイルのキャッシュをしない設定
<IfModule mod_headers.c>
Header append Vary User-Agent env=!dont-vary
</IfModule>

# GZip圧縮化
<IfModule mod_deflate.c>
SetOutputFilter DEFLATE
BrowserMatch ^Mozilla/4\.0[678] no-gzip
BrowserMatch ^Mozilla/4 gzip-only-text/html
BrowserMatch \bMSI[E] !no-gzip !gzip-only-text/html
SetEnvIfNoCase Request_URI \.(?:gif|jpe?g|png|ico)$ no-gzip dont-vary
SetEnvIfNoCase Request_URI _\.utxt$ no-gzip
AddOutputFilterByType DEFLATE text/plain
AddOutputFilterByType DEFLATE text/html
AddOutputFilterByType DEFLATE text/xml
AddOutputFilterByType DEFLATE text/css
AddOutputFilterByType DEFLATE text/javascript
AddOutputFilterByType DEFLATE application/xhtml+xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/rss+xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/atom_xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/javascript
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-javascript
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-httpd-php
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-opentype
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-otf
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-truetype
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-ttf
</IfModule>

2.mod_expiresを使ったブラウザキャッシュでファイル読み込みの高速化

以下を.htaccessのGzip圧縮設定直下に記述。

# WebフォントをWeb上で読めるようにする
AddType application/vnd.ms-fontobject .eot
AddType application/x-font-ttf .ttf
AddType application/x-font-opentype .otf
AddType application/x-font-woff .woff
AddType image/svg+xml .svg

# 各ファイルのブラウサキャッシュ有効化
<ifModule mod_expires.c>
	ExpiresActive On
	#ExpiresDefault "access plus 1 seconds"
	#ExpiresByType text/html "access plus 1 seconds"
	ExpiresByType text/css "access plus 1 days"
	ExpiresByType text/javascript "access plus 1 weeks"
	ExpiresByType image/gif "access plus 1 weeks"
	ExpiresByType image/jpeg "access plus 1 weeks"
	ExpiresByType image/png "access plus 1 weeks"
	ExpiresByType image/x-icon "access plus 1 weeks"
	ExpiresByType application/pdf "access plus 1 weeks"
	ExpiresByType application/javascript "access plus 1 weeks"
	ExpiresByType application/x-javascript "access plus 1 weeks"
	ExpiresByType application/x-shockwave-flash "access plus 216000 seconds"
	ExpiresByType video/ogg "access plus 1 month"
	ExpiresByType video/mp4 "access plus 1 month"
	ExpiresByType video/webm "access plus 1 month"
	ExpiresByType application/vnd.ms-fontobject "access plus 1 year"
	ExpiresByType application/x-font-ttf "access plus 1 year"
	ExpiresByType application/x-font-opentype "access plus 1 year"
	ExpiresByType application/x-font-woff "access plus 1 year"
	ExpiresByType image/svg+xml "access plus 1 year"
</ifModule>

3.たったひとつのWordPressプラグインで一発カンタン!HTMLソースの短縮化

1.WP管理画面→プラグイン→新規追加から、Autoptimizeをインストールし最適化

2.設定→高度な設定に切り替える

3.HTMLコードを最適化→ON
JavaScriptコードの最適化→ON
インラインのJSを連結→ON
CSSコードを最適化→ON
データを生成:画像をURI化→ON
Googleフォントの削除 →ON
インラインのCSSを連結→ON

4.WP管理画面→プラグイン→新規追加→WP-Optimizeをインストールし最適化→定期的にDBのゴミを取り除く

4.画像をまとめて最適化

1.WP管理画面→プラグイン→新規追加→EWWW Image Optimizerをインストール→有効

2.すべての画像をロスレス圧縮

5.AMP

そもそもAMPって何?
→Googleが提唱している、モバイルページを高速に表示させるための手法で、これが適用されているとGoogleでの検索結果がグンと上がります。
テーマによってはGoogleSearchConsoleに怒られてしまう可能性がありますので、その場合は適宜プラグインを検索したりテーマを見直してみましょう。

6.オブジェクトキャッシュのススメ

・phpのバージョンを7.0以上にする
・サーバがphp5.6以上なら、OPCacheを導入。phpの中間コードを物理メモリにキャッシュしてくれるので速くなりますよ!
・デフォルトのセッションエンジンをmemcachedに切り替える
・MySQL(MariaDB)のチューニング
・可能であれば、WebサーバをHTTP/2に対応させる(要SSLキー、Let’s Encryptとか)

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Windowsのネットワークを高速化する方法

Windows10 Ver.2004以降 およびWindows11を対象にしたネットワーク高速化のまとめです。

イーサネットコントローラのチェックサムが有効になっている事でネットワーク速度が重たくなっていることがあります。
元々チェックサムは、通信パケットの整合性をチェックする為の機能で、通常は安全上ONに設定されています。
これらの設定を無効化し、OSのネットワーク速度最適化機能の設定を変更することで、ネットワーク速度を改善出来るかもしれません。

1.スタートメニュー→コントロールパネル→ネットワークと共有センター→使用しているネットワークアダプタ→プロパティ→構成く(別ウィンドウ)→詳細設定
以下の項目をすべて無効とする。
(下記にない項目は飛ばしてOK)
・IPSec オフロード
・IPv4チェックサム オフロード
・TCPチェックサム オフロード(IPv4)
・TCPチェックサム オフロード(IPv6)
・UDPチェックサム オフロード(IPv4)
・UDPチェックサム オフロード(IPv6)
・ジャンボフレーム
・受信側スケーリング
・大量送信オフロード(IPv4)
・大量送信オフロードv2(IPv4)
・大量送信オフロードv2(IPv6)

1.5.上記詳細設定で、下記を以下の設定に変更
・速度とデュプレックス→1.0Gbps フルデュプレックス
・WOLとシャットダウンリンク速度→速度低下ではない

2.ネットワークアダプタの自動メトリックを手動で設定
・スタートメニュー→コントロールパネル→ネットワークと共有センター→使用しているネットワークアダプタ→プロパティ→インターネットプロトコル 4(TCP/IPv4)のプロパティを開く。
・出てきたプロパティの下部にある「詳細設定」を開く。
・出てきた画面の一番下の「自動メトリック」のチェックを外し、値を「10」と入力する
※1 プライベートIPアドレスが固定の場合、上記画面のデフォルトゲートウェイ欄からゲートウェイのIPアドレスをクリックし「編集」を押す→自動メトリックのチェックを外し、値に「10」を入れる。
※2 ワイヤレス等ネットワークアダプタを複数使っている場合、各ネットワークアダプタ別のメトリック値に優先順位をつけて11~20辺りの値をつけること。

3.ネットワーク自動最適化機能のレベルを変更する。
・DOSプロンプトまたはPowerShell(どちらも管理者用)を開く。
・以下のコマンドを入力する。

#Receive Side Scaling(RSS)の無効化
netsh int tcp set global rss=disabled

#Network Direct Memory Access(NetDMA)の無効化
netsh int tcp set global netdma=disabled

#アドオン輻輳制御プロバイダーの切り替え
netsh int tcp set supplemental template=internet congestionprovider=cubic

#受信ウィンドウ自動チューニングレベルの変更
netsh int tcp set global autotuninglevel=highlyrestricted

#(上記で効果が得られなかった場合)
netsh int tcp set global autotuninglevel=restricted

#設定反映の確認
netsh int tcp show global

#各種設定を初期状態に戻す場合
netsh int tcp set global default

・再起動後、設定反映を確認する

netsh int tcp show supplemental

4.レジストリエディタで、ネットワークデバイスのチェックサムをOFFにする。
・スタートメニュー→ファイル名を指定して実行→regedit

5.レジストリエディタで下記のパスに移動し、新規DWARD値を作成する(10進数で)。
・HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\windowsNT\CurrentVersion\NetworkCards\{数字}
上記番号の何れかにイーサネットアダプタの名称が書かれたDWARD値があるので、そのパス中のキー「ServiceName」中のイーサネットデバイスのインターフェースIDをメモる。

・HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CorrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\Interfaces\{先程メモったインターフェースID}」
このパスの中にDWARD値「MTU」を作り、10進数で「1454」と値を入れる。

※MTUの調べ方は、下記コマンドをDOSプロンプトで(size)の値を1500上限に変えながらパケットがパスされるかチェック。
最適値+IPヘッダ(20byte)+Etherフレーム(8byte)がMTUのサイズとなる。
(ジャンボフレームに対応していない場合、恐らく1426byteになるだろう。これに28を足すと1454となる。)

ping -f -l (size) -n 1 www.nic.or.jp

・HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
上記パス中のDWARD値「DisableTaskOffload」(見つからなかった場合、新規作成)の値を「1」にする。

・HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\AFD\Parameters
上記パス中に下記の通りの名前でDWARD値を作成し、値を10進数で入力する。
– DefaultReceiveWindow:260176
– DefaultSendWindow:260176
– LargeBufferSize:32768
– MediumBufferSize:6016
– SmallBufferSize:256
– TransmitWorker:32

※下記のコードで「Parameter.reg」を作成し実行しても可能。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters]
"DisableTaskOffload"=dword:00000001

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\AFD\Parameters]
"DefaultReceiveWindow"=dword:0003F850
"DefaultSendWindow"=dword:0003F850
"LargeBufferSize"=dword:00008000
"MediumBufferSize"=dword:00001780
"SmallBufferSize"=dword:00000100
"TransmitWorker"=dword:00000020

5.電源のパフォーマンスを調整する
コントロールパネル→ハードウェアとサウンド→電源プランの選択またはカスタマイズ
→高パフォーマンスを選択

※Windows10 Version 1703(Creators Update)以降では「高パフォーマンス」の選択肢がない場合があります。
そこで、DOSプロンプトまたはPowerShell(どちらも管理者用)で下記を入力し
再起動後、上記の電源プランを再設定。

powercfg -setactive 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c

6.Windows Update Delivery Optimization(分散ダウンロード)の無効化

スタートメニュー設定→更新とセキュリティ→配信の最適化

→他のPCからDLを許可する
→Windows10端末を複数台所持:「オン」→「ローカル ネットワーク上のPC」
→Windows10端末を1台のみ所持:「オフ」

7.インターネットセキュリティソフト(若しくはアンチウイルスソフト)を常駐させている場合、WindowsDefenerの自動スキャンをOFFにする。

8.再起動

さて、ネットワーク速度が改善されたかな?
もしあまり改善されていないのなら、ブラウザのネットワーク設定を見なおしてみましょう。
それでもダメなら、屋内配線の見直しやルータの設定とファームウェア更新確認、プロバイダのDNSサーバが生きているかの確認等をしてみましょう。
最悪、回線事業者のサポートダイヤルで回線速度のリモートチェックを依頼し
プロバイダなしでの速度が十分に出ていたら、今ご利用のプロバイダを疑いましょう。

回線速度の計測はコチラ。

 

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Linuxのネットワーク高速化

/etc/sysctl.confの末端に以下を追加し、OS起動時にも起こされる「sysctl -p」で反映。
※ディストリビューションにより、使用できないコンフィグがあります、エラーが吐かれた部分は飛ばしてOK。

#/etc/sysctl.conf最下行に以下を追加
fs.inotify.max_user_watches = 524288
net.core.netdev_budget = 50000
net.core.netdev_budget_usecs = 5000
net.core.netdev_max_backlog = 65535
net.core.optmem_max = 25165824
net.core.rmem_default = 253952
net.core.rmem_max = 16777216
net.core.somaxconn = 65535
net.core.wmem_default = 253952
net.core.wmem_max = 16777216
net.ipv4.conf.all.accept_redirects = 0
net.ipv4.conf.all.log_martians = 1
net.ipv4.conf.all.rp_filter = 1
net.ipv4.conf.all.secure_redirects = 0
net.ipv4.conf.all.send_redirects = 0
net.ipv4.conf.default.accept_redirects = 0
net.ipv4.conf.default.log_martians = 1
net.ipv4.conf.default.rp_filter = 1
net.ipv4.conf.default.secure_redirects = 0
net.ipv4.conf.default.send_redirects = 0
net.ipv4.icmp_echo_ignore_all = 1
net.ipv4.ip_local_port_range = 1024 65535
net.ipv4.tcp_abort_on_overflow = 1
net.ipv4.tcp_ecn = 1
net.ipv4.tcp_fack = 1
net.ipv4.tcp_fastopen = 1
net.ipv4.tcp_fin_timeout = 10
net.ipv4.tcp_keepalive_intvl = 10
net.ipv4.tcp_keepalive_probes = 6
net.ipv4.tcp_keepalive_time = 60
net.ipv4.tcp_low_latency = 0
net.ipv4.tcp_max_syn_backlog = 30000
net.ipv4.tcp_max_tw_buckets = 2000000
net.ipv4.tcp_moderate_rcvbuf = 1
net.ipv4.tcp_no_metrics_save = 1
net.ipv4.tcp_orphan_retries = 3
net.ipv4.tcp_rfc1337 = 1
net.ipv4.tcp_sack = 1
net.ipv4.tcp_slow_start_after_idle = 0
net.ipv4.tcp_syncookies = 1
net.ipv4.tcp_timestamps = 0
net.ipv4.tcp_tw_reuse = 1
net.ipv4.tcp_window_scaling = 1
net.ipv4.tcp_rmem = 253952 253952 16777216
net.ipv4.tcp_wmem = 253952 253952 16777216

#コンフィグ編集後、「sudo sysctl -p」を実行
#NerWorkManagerを使用している場合、通信デュプレックスを1Gbpsに設定。
#もし上記を使っていない場合、「/etc/network/interfaces」最終行に以下を追加
up sleep5; /sbin/ethtool -s enp1s0 autoneg off speed 1000 duplex full

$ sudo systemctl restart networking

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