選ばされる自由──広告社会という名のデジタル奴隷制度
序:「自由」は、作られた幻覚やった
「選べる時代」って言葉、よう聞くやろ? ネットで何でも買える、動画も自由、情報はあふれとる。
──せやけどな、それ、ほんまに自分の意思で選んだんか?
気づいたときには、俺らが持っとったはずの“自由”は、 ぜんぶ「誘導された選択肢」の中に閉じ込められとったんや。
「どれを選ぶか」は選べても、 「何を選ばされてるか」は選べへん──それが今の地獄や。
1. おすすめ地獄:お前の人生、レコメンドに乗っ取られてる
Amazon:「前に買ったこれと似てるやつ」 YouTube:「これ観た人はこれも観てます」 TikTok:「視聴2秒、気に入ったな?ほれ次も似たやつや」
──これ、全部“お前が選んだように見せかけた、誘導や”。
レビューに騙されて、星4.5の商品を選ぶ。 ほんまは星2でも自分に合ってるかもしれへんのに。
履歴がフィルターになる。 自分で探す前に、勝手に「似たやつ」が差し出される。
知らん間に、自分の世界は“予測された選択肢”で埋まってくるんや。 選んでるようで、選ばされてる。
2. 感情を喰うアルゴリズム:「怒れ」「焦れ」「群れろ」
今のSNS、冷静な意見よりも 「怒っとるやつ」が上にくる。
・誰かを叩いてる ・不安を煽ってる ・感情に火をつける
──それが“バズる条件”や。
YouTubeでは「○○やめとけ」が再生数の王様やし、 Twitter(X)では炎上の火種がRTで爆拡散や。
泣ける系、怒れる系、かわいそう系。 冷静は沈む、ヒステリーは跳ねる。
つまり、「冷静な思考」が押し下げられる社会や。 考えんでええやつが勝つ。 そら、情報戦では庶民が負けるに決まっとる。
3. データは武器や。お前の生活、すでに値段ついとる
検索履歴、買い物、SNSの投稿、位置情報、通話ログ──
ぜんぶ、売られてる。 お前の“行動”に値札がついとる。
LINEで検索した直後に、楽天でその広告出てきた。 Amazonで買ったあと、しつこく「関連商品」くる。
──これ、ただの便利ちゃうで? お前の脳みそが、ターゲティング広告の実験場になっとる。
スマートスピーカー、スマート冷蔵庫、スマートテレビ。 もはやスマートやなくて「スパイ」や。
4. 黙るか、狂うか──違和感を潰す社会のリアル
違和感って、いま一番「禁止」されとる感情や。
・空気読め ・会議で異論はNG ・文句言ったら面倒なやつ
「気づいてるけど言わへん」 「違和感あるけど黙る」 ──それ、支配完成や。
庶民に考えられると困る。 せやから“おとなしく従う雰囲気”が設計されとる。
で、何が怖いってな? この空気、誰が決めたか分からんねん。 名前もないし、責任もとれん。 でも全員がそれに従ってる。
これが一番ヤバい“見えない檻”や。
5. 結論:「選ばされる自由」から抜け出すために
ほんまの自由って、「選べること」やない。
「誰にも誘導されず、自分の疑問を最後まで突き詰められること」や。
与えられた選択肢の中から選ぶんやなくて、 「そもそも、なんでその選択肢しかなかったん?」と考える。
広告を疑え。 SNSの仕組みを疑え。 おすすめリストを疑え。
自分の人生、レコメンドの続きを再生するだけでええんか?
──俺は、嫌や。
自分の“自由”ぐらい、自分で決めるわ。
それが、俺なりの抵抗や。
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