第1話|ドヤ話?ちゃう。“提案力”の話や。
「イベントサイト作ってほしいんやけど、いくら?」
──知人のJくんにそう言われたとき、俺はこう答えた。
「納期1ヶ月、○○万円や。ライティングもSEOも見るで」
するとJくん、ちょっと驚いた顔してこう言うんや。
「そ、そっかぁ……けっこう高いね……」
そのとき、俺はもう察してた。
この手の“初発注”あるあるや。 「WEBサイト=見た目さえできてればええ」「とりあえず作ることが目的」── そんな風に考えてる依頼主が、2025年でもまだまだ多い。
◆ 提案しないWEB屋は、”ただの制作業者”で終わる
俺はあえて聞いた。
「Jくん、このイベントって、誰に来てほしいん?」 「チラシとか打つ予定ある?ラジオは?SNS運用は?」 「検索流入って言うても、“イベント名”で検索してくれる人なんかおらへんで?」
Jくん、ぽかーん顔。
「え、そんなとこまで考えてなかった……」
せやねん。
“作って終わり”じゃないねん。 むしろ、作ったあとに始まる「空気作り」が本番や。
◆ 技術料やなく、設計力と提案力に金を払う時代や
「安く作れるサイト」なんか、今は山ほどある。 STUDIOもWixも、AI生成もある。 けど──
- 集客動線は?
- ペルソナは?
- SNSとの連携は?
- 更新後の管理体制は?
こういうとこまで見て提案してくれるWEB屋が、実はほとんどおらん。
せやから、そこをやるだけで価値になる。
そしてクライアントにとっては、「そこまで言ってくれるやつ」ほど信頼される。
◆ 「作れる」だけの時代は終わった
俺は今でも、作業時間より“ヒアリングと提案”に時間を割いてる。 なぜなら、そのほうが相手の「本当にやりたかったこと」にたどり着けるからや。
Jくんの件も、結局はイベントの”地域巻き込み型プロモーション”として、 ラジオ×WEB連動+地域回覧板+インスタショート動画っていうプランに再構築して通った。
サイト作るだけの話やなかった。
「ドヤ話」とちゃうねん。 これは、“提案”せな誰も幸せにならんってだけの話。
次回:「頼まれて作っただけ」で終わるWEB屋に、未来はない
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