「会社教」──『成長』を餌に人を縛る、現代の“企業信仰”を暴く。

■1.「勉強系ブラック」という甘い呪文

ある企業が、自らをこう呼んでいた。

「ウチ“勉強系ブラック”なんです❤やる気にコミットコミット!!」

一見ポジティブやろ?
「ブラック」を笑いに変えてるようで、実は恐ろしく危険な言葉や。

それは「長時間労働」や「犠牲」を“修行”として美化する魔法。
「苦しいのは成長の証」
「上司の叱責は愛のムチ」
──そんな“自己正当化”を社員に植え付けて、
地獄を“やりがい”に塗り替える。

その構造を、俺はこう呼ぶ。

会社教(かいしゃきょう)


■2.教祖と信者──会社教の構図

  • 教祖: カリスマ上司、パワハラ気質の取締役

  • 経典: 「成長」「情熱」「没頭」

  • 信者: 新卒社員・若手社員

  • 儀式: 深夜残業、休日出勤、無償奉仕

  • 教義: 「苦しみは修行」「辞める者は信仰心が足りない」

──つまり、自発的に支配される宗教構造や。

社員は「自分のために頑張っている」と信じ込まされ、
会社は「彼らは意識が高い」と称える。
でも現実は、搾取の構造を美談で包んだだけや。


■3.“心酔”と“忙殺”の勘違い

最近では、“没頭”や“心酔”を称賛するブログも見かける。
でもよく読めば、そこにあるのは疲弊の美化や。

「忙殺を乗り切る」「夜遅くまで学ぶ」──
それ、修行ちゃう。労働の麻痺や。

本来の「没頭」って、自分の意志と好奇心で動く状態やろ?
会社がそれを強制した瞬間、それはもう“心酔”やない、“服従”や。


■4.なぜ気づけないのか

会社教が怖いのは、外の世界を見えなくさせることや。

「外に出たら通用しない」
「会社がすべて」
──そう信じさせることで、社員を箱の中に閉じ込める。

宗教で言えば「異教徒と関わるな」と同じやな。
世界を狭め、比較する自由を奪えば、
そこに“気づく力”は生まれん。


■5.信仰ではなく、選択で生きろ

仕事は信仰やない。
愛してもええ。でも盲信した瞬間、人生を明け渡す。

ほんまの“成長”は、外に出て自分の頭で考えたときに始まるんや。
会社を信じる前に、自分を信じろ。
与えられた経典より、現場で得た実感を大事にせえ。

俺らフリーランスは、
その「会社教」から抜け出した“元信者”でもある。
だからこそ言える。

自由の世界は、思ってるよりずっと広い。
そして、あんたが思ってるよりずっと手の届く場所にある。


🧭まとめ

  • “会社教”は、努力を装った支配構造。

  • 「苦しみ=成長」ではない。

  • 自分の人生を会社に預けるな。

  • 信仰ではなく、選択で生きよう。

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